海に漕ぎでていつも感じるのは、凪よりも程よいうねりの心地良さ。外海のしなやかで力強いうねりに抱かれていると、陸(おか)での日常がフェードアウトしていく。浮いている処だけが現実的で、このまま何処までも漕いでいってもいいよなぁ…と云うような意識だけが時間(とき)を支配するのだ。
右も左も、前も後ろも、在るのは同じリズムで揺れる海だけだ。カヤックも身体も同じリズムで揺れるだけ。身体は今在る海をトリップし、魂は過去と未来の時間(とき)にトリップする…旅はずっと続くようでもあるが、ほんの瞬間のようにも感じる。旋律を奏でるように、カヤックは海をすすむ。
2010年12月19日日曜日
2010年11月28日日曜日
2010年11月27日土曜日
大敷(定置網)の水揚…漁師仕事の風にふれる。
ツーリングキャンプの朝、少し歩いて漁港に行く。大敷きに掛かる魚は多種多様…作業も水揚も一蓮托生だ。笑顔がないピリッと張り詰めた空気は昨今の厳しさをもうかがわせる。
ところで、漁師とパドラーの間には深〜い淵が在るのだろうか。海を往来する舟のトラブルのなかに漁船とカヤックのものをたまに聞くが…たぶん大した事故などではないのだろうけれど、心情的に相容れない想いが後を引きそうな雰囲気が漂う。片や生活を抱えて、片や遊びを求めてというイメージは拭えそうもないからだ。何時か、海を舞台に同じ想いの価値観を見いだせたら幸せなことだから…先ずは、今ある海環境に謙虚でありたいとナビゲーターは想いを傾ける。
2010年11月23日火曜日
「観音café」の特別席にようこそ。
珈琲が大好きなギ・パドのナビゲーターは思案する…ツーリング中にも旨い珈琲を飲みたいんだよな…と。そこで、地形図を広げて発想を得る?
リアス式海岸の急峻な山間(やまあい)を見てふと思いついた。
「これだよ…旨い珈琲は旨い水に在り。」
ふくよかな味わいの岩清水で点てたら旨いに違いない。子安観音の傍らを流れる小さい滝の、辺りの空気までも抱き込んだ清冽な水で仕込む珈琲を想像してみてくださいな、果たして…言わずもがなであります。浜から歩いて数十分…期せずして、野点の醍醐味、奥の深さに触れてしまった故、今後「野点処」が増えることは間違いない。
2010年11月21日日曜日
いくら魅力的でも、ちょっと大きいかな…
南日本海の浜は冬になると結構なうねりが寄せるので、北の地やら西の国やら海のなかやらいろいろな所からいろいろなモノが波にのって漂着する。嬉しくない置き土産が殆どだが、たまに素敵な贈り物に会ったりね…
こんな存在感がある流木は専用の腰掛けに置いておくとして、思い出を引き出すキーワードになる小さなsouvenirを探してみよう。 美しい蛸船の殻や波と砂に揺られて磨かれた不思議な魅力を放つビーチグラスなどは人気だが、私がほくそ笑んで悦に入っているのは地味ながらも微妙に違った表情を見せてくれる紫ウニの殻だ。見つけた処に腰を下ろし、コロコロと掌で転がして思い出を詰める。小春日和のパドリングに似合う状景なのだ。
2010年11月20日土曜日
立ったまま、風に吹かれて呑むのが旨い。
2010年10月31日日曜日
Navigater Hassanの観天望気。
天気まかせの気楽なパドリングでも、出がけに仕入れた予報に反して急変…行きはよいよい帰りはこわい(大変)なんてことが間々ある。脳天気な私でもそんな状況は御免蒙りたいから、「おいら好天男(はれおとこ)だから…」などと言っている隨に知識を蓄積しなくてはいけない。
島の夜明けを眺めつつ、ギ・パドのナビゲーターHassanが「今日は早く出発して戻ろう…」と呟く。出発して1時間も漕ぐと、成る程プロの予報士の観天望気は好天男の其れとはひと味違うな。途中の浜でひと息入れながら海原を観る。綺麗なスープと美しいサーフと気持ち良さそうな大うねりを越えて帰らねばならないが、彼はこの漁船も観光船も出航しない海の先に在るタケノコ岩の横に現れるとっておきの滑り台を廻ったら面白い、などと考えているだろうな…Hassanとはそういう遊び人でもある。
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