2010年10月31日日曜日

Navigater Hassanの観天望気。

天気まかせの気楽なパドリングでも、出がけに仕入れた予報に反して急変…行きはよいよい帰りはこわい(大変)なんてことが間々ある。脳天気な私でもそんな状況は御免蒙りたいから、「おいら好天男(はれおとこ)だから…」などと言っている隨に知識を蓄積しなくてはいけない。


島の夜明けを眺めつつ、ギ・パドのナビゲーターHassanが「今日は早く出発して戻ろう…」と呟く。出発して1時間も漕ぐと、成る程プロの予報士の観天望気は好天男の其れとはひと味違うな。途中の浜でひと息入れながら海原を観る。綺麗なスープと美しいサーフと気持ち良さそうな大うねりを越えて帰らねばならないが、彼はこの漁船も観光船も出航しない海の先に在るタケノコ岩の横に現れるとっておきの滑り台を廻ったら面白い、などと考えているだろうな…Hassanとはそういう遊び人でもある。

2010年10月24日日曜日

海トマト、海キュウリは如何…

今夏のような酷暑の海を、のんびりとはいえ島渡り…なんて時には、思った以上の体力ダウンに「フゥー」とため息が出ることもね。


そんな時にはパワーバーよりも、海トマト海キュウリが断然好いのだ。以前にはバナナを持ち歩いていたこともあったが、色々試しているうちに夏には夏野菜がよかろうとなった。しっかり冷やしたトマトやキュウリを取り出したら、綺麗な海水でジャバジャバッと洗い皮のままかぶりつく。水分、糖分、ミネラル、ビタミンたっぷりで身体を冷やす効果もあったり…オールインワン。で、なによりも旨い。

2010年10月17日日曜日

旧くて新しいデリポーターがやってきた。

ギ・パドラーズの眼鏡に適った2台目のトランスポーターがやってきた。彼の名前はデリ・ボーイ。否、ギ・パド好みにデリ・小僧と呼ぼうかな。



このトランスポーターは人が移動するためのポーターで、小さいけれど中々のキャパシティー …雰囲気があって使い勝手も好いから予想以上に満足なのだ。荒天に出会っても即、停滞OKのキャンピング仕様でもある。

2010年10月11日月曜日

旅支度。

「時化が続けば凪も続く…」とは、尾無(おなし)の漁師モガーの言葉。我々パドラーも漁師と切り口は少し違うが、天候の予想をする。明日の朝、出るか…


行く当てはない。外海に出たら気分で北か南か西に向かうのだが…そこで少しだけ頭の片隅に置いておくのは荒天と時化に出会った時のことだけだ。引き揚げるときは楽なほうが好いからね。気儘なキャンプをしながら数日も漕げば、身体の凡てのリズムがうねりとシンクロする。海風が纏える頃には鼻歌まじりのパドリング…記憶の奥から小椋佳の「しじま」が流れ出る。 其の儘ずっと、何時までも何処までも漕いでいけそうな…

2010年10月10日日曜日

戯(あじゃら)。

ギ・パドラーズのギに掛ける想いはいろいろ…其の弐、戯けるの戯。


大好きなシーカヤックと云えども、何時間も座りっ放し漕ぎっ放しじゃなんだかなぁ。狭いコクピットに飽きたらちょいと海に浮いてみよう。浮きたくない人は沈んで…否々、潜ってみよう。PFDに身体を預けて脱力すると、気持ち好いのだコレが。片や、水中で美しい魚を堪能して海面に顔を出した途端に、

「写真写して…」

写した本人曰く、詰らんモノを写してしまった…って、いいじゃぁないの愉しいんだから。

2010年10月2日土曜日

消えゆく風景…遺したい想い。

城下町の掘割運河を漕ぐときに何時も見上げるお気に入りの空。いまはもう「…の空だった」と云うしかないが…



白壁越しに椰子がそびえ、青空に浮かぶexoticな風景が広がる。パドリング中のストレッチを兼ねてシーカヤックのデッキに仰け反るように空を仰ぐと、ゆらゆら揺れていいようもなくリラックス…大好きな何かを、またひとつなくした遣る瀬なさに心が滲む。