2012年12月16日日曜日

Coastal Tripの愉しみは、パドリングだけじゃないのだ。

沖合数キロに散らばる南日本海の島々には、無人の島もあれば人の暮らしが営まれる島もある。そして、もうひとつ…嘗て(かつて)人が暮らした無人の島がある。


ギ・パドラーズの庭、筒尾の浜から五キロほど沖に出ると其の島がある。櫃島(ひつしま)という。


と、或る時から時間が止まった儘の集落に立つと、遣る瀬なくも懐かしい空気に包まれるのだ。此処は何時の時代なのだろうって…




集落の家屋や神社は荒れ放題のようにも見えるが、然うでもない。集落の裏手の思いのほか広い畑も荒れ地ばかりではない。この、嘗て人の暮らしが在った島に惹かれるのは、未だに人知れず島通いをして畑を耕し、柑橘畑を手入れし、残されたわが家を慈しむ其の昔を過ごした人たちの想いが漂っているからだろうか…