2010年7月12日月曜日

ガラガラ曳いて海散歩へ。

ちょい乗り海散歩は、店から目と鼻の先にある奈古漁港のスロープから出艇する。漁師町の細い路地をガラガラ曳いて海へ向かう日課は、わたしたちにとって理想のパドリング環境なのだ。


シーカヤックを中心に置いたライフスタイルにはいろいろな思い入れがあるが、特にシーカヤックに似合う風景、風土、生活環境などは、自身で作り出せないからこそ大切にしたい精髄(エッセンス)だ。異国の遊び文化をこともなげに受け容れる日本的風土の奥深さを感じつつ、安寧な漁師町で日常を送ることはパドラー冥利に尽きるというものだろう。このスロープから少しずつ波紋が広がり、「 シーカヤックが似合う海だ 」と言われるようになればそんな幸せなことはない。

2010年7月1日木曜日

もうひとつの癒し…潮騒リラクセーション。

穏やかな海に接していると、心が落ち着き気持ちが癒されるのは何故かと考えてみる。それは、どうも…リズムに在るのでは、と思うのだ。


小ぢんまりとした砂利浜にできた天然の小さな石室を背にして、うねりの寄せる海を観る。うねりは波に変わり、波は潮騒を纏って砂利浜へ…潮騒は解き放たれたように足許から立ちのぼる。拡散した響きは石室の小さな空間にこだまして、収束した振動がわたしたちの身体を共鳴させる。穏やかな海が発するこのリズムは、ひとの心と体のバランスを支えているバイオリズムにシンクロするのだ。
海から生まれた命のDNAを保つわたしたちが、この空間で自らのリズムを持った言葉を発すると、本来のリズムを宿した言霊になってこだまする。誰が発した言葉も、あたりを癒す言霊となって皆の心に響くのだ。